

購入してきたマットはどうやって使えばいいの?

- ・選ぶポイントは添加マットor無添加マット
- ・クワガタ幼虫におススメのマット
- ・購入してきたマットは「ガス抜き」と「加水」を
クワガタの幼虫をマットで飼育する場合、どのようなマットを選べば良いのか悩むかと思います。
どのような種類のクワガタを飼育するか、またどのような飼育結果を求めるかによってもマットを選択する観点は変わります。
マットの選び方を知れば、クワガタ幼虫の飼育成功に1歩近づく事ができます。
本記事ではクワガタ幼虫飼育におけるマット選びのポイントを紹介します。
購入してきたマットの使い方についても触れていきますので、これから飼育を始める方やマット飼育に興味のある方は是非最後まで読んでみてください。
Contents
選ぶポイントは添加マットor無添加マット
マット選びで重要なポイントは、「添加マット」を選ぶか「無添加マット」を選ぶかです。
まずは、簡単に両マットの違いを解説します。
添加マットの特徴
添加マットとはその名前の通り、生オガ(木を粉々にしたもの)に添加物を加えて発酵させたマットです。
添加物が加えられている事により、栄養価が高く幼虫が大きく成長しやすいという特徴を持っています。
その一方で、下記のような幼虫は添加物が入っている事によって死んでしまう可能性があります。
・生まれたての弱い幼虫
・添加物に適応できない種類のクワガタの幼虫(小型種やヒメミヤマ系などの線の細いタイプのクワガタに多い)
無添加マットの特徴
無添加マットは添加物を使わずに発酵させたマットのことです。
添加物が入っていないため幼虫をどんどん大きくさせるという事は難しいですが、逆に死なせてしまう心配も減ります。
生まれたての初令幼虫の管理には無添加マットの方が安心です。
・添加マット :比較的大型化する種の幼虫飼育に最適、あまりにも小さい幼虫などに使用する時は注意
・無添加マット:成長速度は期待できないが、添加物に適応できないような種や、小さいな幼虫に最適
クワガタ幼虫におススメのマット
それでは添加マット、無添加マットそれぞれでおススメのマットを紹介していきます。
どのマットも間違いのない製品で、非常におススメです。
本格的にクワガタの飼育をスタートしたい方や、マットに拘りたい方には特におススメです。
添加マット
①ダイナステスマスターズ Stagbeetleマット各種
こちらのマットは素材のグレードにより3種類展開されています。
私は3種類とも使用経験がありますが、現在は「厳選Stagbeetleマット」をメインに使いつつ、ここぞの時に「究極Stagbeetleマット」を選択しています。
マットの粒子が微粒子でどんな種にも使いやすく、幼虫の成長も良い感じです。
また、雑虫・害虫の混入が無い点も特筆です。非常におススメ。
②DOS 3次発酵クワガタマット
2次発酵マットが一般的な中、こちらのマットは3次発酵させたマット。
粒子も細かくいい感じの質感です。
DOSさんの製品は非常にコスパが高く、他のマットもおススメなのですが私は特にこの3次発酵クワガタマットがお気に入りです。
コスパを気にする方はこちらをどうぞ。
無添加マット
①KBファーム フェロールマット
こちらのマットは産卵用のマットとして有名なマットですが、無添加マットとして初令幼虫(生まれたての幼虫)の管理にも使えます。
私も産卵から初令幼虫の管理に良く使っています。
少し臭いがキツいのでガス抜きをしてからの使用がおススメです。
※ガス抜きについては次項で解説します。
②フォーテック 産卵一番
こちらもフェロールマット同様に産卵向けのマットですが、無添加マットとして幼虫飼育にも使えます。
品質が安定しており、何度買っても品質のバラツキを感じません。
安心のフォーテック製です。
購入してきたマットは「ガス抜き」と「加水」を
購入してきたマットの状態によっては「ガス抜き」と「加水」が必要です。これらの処理をしてボトルに詰めてから幼虫を投入していきます。
それぞれポイントを解説します。
ガス抜き
購入してきたマットはまだ発酵が進んでる場合があり、そのまま幼虫を投入すると発酵時の発熱と酸欠により死んでしまう事があります。
そのような事態を防ぐために、数日間マットを空気にさらして状態を落ち着かせます。これを「ガス抜き」と言います。
ガス抜きは全てのマットに必要な処理ではなく、発酵が落ち着いてるマットであればガス抜きは不要です。
慣れていない方にとっては判断が難しいと思いますので、まずは2〜3日ガス抜きをしてみるのが無難です。
ガス抜きの方法は非常に簡単で、購入してきたマットの袋を開封したまま放置しておけばOKです。
たまに少しかき混ぜてあげればさらにGoodですね。
マットが土のような香りになって冷えていれば、もう幼虫を投入して大丈夫です。
大体4〜5日空気に触れさせれば落ち着いてきます。
加水
クワガタの幼虫をマット飼育する場合には加水はほぼ必須となります。飼育する種類によって適切な加水量は少し変わりますが、基本は「握ってお団子」ができる程度です。
まずはこの基準で加水しておけば乾燥が原因で死んでしまうという事態は回避できます。
ボトルに詰めて幼虫を投入
ガス抜き・加水の工程を終えたマットをボトル容量の7割程度まで固く詰めれば準備はOKです。
幼虫を投入してあげましょう。
※マルバネクワガタやツヤクワガタなど、一部の種類は固く詰めるのがNGな種類がいます。
エサ交換の頻度は種類や個体差がありますが、概ね2〜3ヶ月に1回程度を目やすに行います。
本記事のまとめ
最後に本記事の内容をまとめます。
・購入したマットは「ガス抜き」と「加水」を
今回の記事は以上となります。
是非、楽しいクワカブ飼育ライフを!