こんにちわ!Naomiです!
飼育方法まとめ記事の投稿をさせて頂きます。
本日のお題はブラックハスタートノコギリの産卵編となります。
2018年の昆虫即売イベントKUWATAにてくわかぶランド様よりお迎えしたブラックハスタートノコギリのペアですが、嬉しい事にたくさんの子孫を残してくれました。
今回は【産卵編】という事で、ペアリングから産卵までの部分について飼育方法をまとめていこうと思います。
Contents
ブラックハスタートノコギリクワガタについて
ブラックハスタートノコギリはハスタートノコギリの黒色タイプの事を指しており、ハスタートノコギリクワガタの1種という感じで捉えています。
下記、ハスタートノコギリについて概要を
主な産地:ソロモン諸島(マライタ島、ベララベラ島など)
最大体長:74.6mm(2018年BE-KUWAレコード)
ハスタートノコギリはノコギリクワガタというよりはヒラタクワガタに近い見た目をしています。
例えばアルキデスヒラタなんかに似てると思います。
姿形が似ている以外にも、ヒラタに似ているのが♂の攻撃性ですね。
かなり凶暴で、♀殺しは日常茶飯事のようです。
非常に怖いですね。ペアリングの時は要注意が必要になる種です。
ブラックハスタートノコギリはハスタートノコギリの中でも体色が黒い性質を持っております。
また、私が今回ブリードに使用した種親に関しては、お尻の部分に黄紋が入るタイプです。
購入した時に聞いた話では、この黄紋が非常にありがたみが有るとか無いとか(笑)。
個人的にブラハスの魅力はその太さかなと思っています。
けっこう分厚い感じで、どっしりしており大型個体であればいっそう迫力があって格好よさそうです。
クワガタもカブトムシも格好いいっていうのが非常に重要なポイントですからね。
やはり格好良くないと(笑)。
話が少しずれましたが、そんなハスタートノコギリです。
成虫飼育の基本
成虫飼育については特に気をつける事はなく、温度管理だけですね。
温度については私の環境ではおおよそ24度前後を意識して飼育してきました。
しかし、22度くらいの時もありましたし、逆に26度くらいの時もありましたのであまり過敏にならなくても大丈夫と思われます。
結構強い種です。
あとは♂と♀は絶対に一緒に飼育せず、ペアリングの時だけ対面させるようにしましょう。これは絶対です、♀が攻撃されてしまいます。
あと指入れも危険です(笑)。
後食とペアリング
続いて、後食とペアリングについて考察していきます。
ブラハスは後食からの期間がひとつのポイント
どこかの記事で読んだのですが、ハスタートの後食してから半年はペアリングを待った方がいいとか、もっと待った方がいいとか、そんな情報が載っておりました。
これに従って私の環境でもおおよそ4ヶ月少し待ちました。
結果的にこれで多産しましたので誤った情報ではない事は実証できたかと思っています。
そこまで待たずにペアリングしても普通に産むのかもしれないですが(今回私は4ヶ月ちょっと待って成功しました)、逆に半年くらい待っても寿命がけっこう長いので全然問題なく幼虫が取れます。
おすすめとしては後食から半年ほど待つスタイルですね。
焦らなくても寿命も長いですし、強い虫だと思いますのでじっくり時間を掛けてあげた方が結果が良いような気がします。
ペアリング
ペアリングについてはポイントは顎縛りになります。
これさえ守れば♀が殺されるリスクはほぼゼロにできます。
絶対に顎縛りをした上で同居させましょう。
ハンドペアリングでも成功するかもしれないですが、その場合でも顎は縛った方が良いと思います。
ブリードで重要なのは♀です。卵を産んで幼虫を残してくれるのは♀ですからね、大切にしてあげないとダメなんです(笑)。
おすすめは同居ペアリングになります。
放っておけば勝手に交尾してくれますので手間がかからないです。
ブラハスの♂はけっこう性欲がある印象ですので成熟さえしていれば問題なくペアリングしてくれると思います。
大体3~4日同居させたらペアリングは終わっていると思われます。
産卵セット
ペアリングが終わったら♀を産卵セットに投入していきます。
ハスタートノコギリのセットは普通のノコギリクワガタ用セットで平気です。
基本は「微粒子発酵マット+材+水分やや多め」となります。
ノコギリクワガタのセットでは材を入れるタイプとマットだけのタイプがありますが、ハスタートは材にもたくさん産みますので絶対に材は入れた方が結果が良いと思いますのでオススメです!
材は普通のクヌギ材やコナラ材でOKで、お金を掛ける必要はないです。
加水したマットを底部に固く詰めて、加水した材を入れてマットで周囲を固く詰めていきます。
最後にふわっとマットを乗せてKBのプロゼリーを入れたら完成です。
マット:フォーテック 産卵一番
産卵木:普通のクヌギ材
備考:マットを6割~7割固詰して材を埋め込み、加水は握ってお団子程度
温度:24℃~25℃
割り出し
セットに投入してから2ヶ月ほど経過すると幼虫が見え始めると思います。場合によっては3ヶ月くらい経過しないと見えないかもしれないですが、焦らずに待ちましょう。
幼虫がケース壁面に見えてきたら割り出しを行なっていきましょう。
割り出しは特にポイントもなく、普通にひっくり返して材を割ればOKです。
特に材から幼虫がたくさん取れると凄い嬉しいです、なんでしょうこれ(笑)。
♀がまだ元気であれば2セット目、3セット目に移行していきましょう。
この際のセットは今までのセットと同様の内容でOKです。
ハスタートは寿命が長いのでたくさん産んでもらいましょう!
まとめ
ブラハスの産卵についてポイントは後食からペアリングまでの期間、ですかね。
産卵セットについては特に癖もなく、温度も管理しやすい温度帯でいける種ですのでブリードは容易な部類と思います。
2:ペアリングは絶対顎縛りを
3:産卵セットには材を
なかなか魅力のある種ですので、機会があれば是非ブリードされてみてください!