クワガタは種類がたくさんあって面白そう!それぞれの種類で飼育方法って違うんですか?
繁殖にもチャレンジしてみたいけど、注意点はある??
fa-check-square-oクワガタは多様性がすごい
クワガタはカブトムシと比べても種類が多く、非常に多様性(いろいろいる)が凄い昆虫です。
日本国内にも色々な種類のクワガタが存在しています。
見た目の違いも大きいですが、生息域や産卵する環境違い、寿命も大きく異なります。
クワガタは思っているよりも奥が深く、大人も夢中になれる昆虫なのです。
fa-check-square-oクワガタ飼育をしてみよう
この記事にたどり着いていただいたという事は、これからクワガタ飼育をしようと思っている、あるいは既に飼育をしていて何か追加の情報を求めているという事だと思います。
本記事では、クワガタという昆虫の魅力を紹介しつつ飼育方法をまとめていきます。
僕が飼育経験のある種については種類別で飼育方法を個別の記事でまとめていますので、そちらも合わせて紹介していこうと思います。
本記事には国産、外国産を問わずこのブログサイトで紹介している飼育方法を全部詰め込みます。
気になるところだけでもOKですので、クワガタの飼育方法に関して情報を求めてる人は是非読んでみてください!
・クワガタの入手方法
・クワガタ飼育の準備
・クワガタの成虫飼育(汎用編)
・クワガタの幼虫飼育(汎用編)
・国産クワガタの種別飼育方法
・外国産クワガタの種別飼育方法
・まとめ
Contents
クワガタってどんな虫?
まずはクワガタという昆虫について改めて解説していきます。
クワガタ(クワガタムシ)というのは、クワガタムシ科に所属する大きな顎(あご)を持った昆虫です。
生物の分類としては以下のようにカテゴライズされている昆虫ですね。
分類学上のクワガタ
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:コウチュウ目 Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目 Polyphaga
上科:コガネムシ上科 Scarabaeoidea
科:クワガタムシ科 Lucanidae
クワガタの種類はとても多い
クワガタは非常に種類が多く多様性のある昆虫で、世界では1500種以上のクワガタが確認されています。
その見た目の違いも非常に大きく、同じクワガタはクワガタでも全く別の昆虫に見えるくらいの違いがあります。
例えば以下はどちらもクワガタですが、全く見た目が違いますよね。
好みの温度や産卵する環境、幼虫が食べるエサも異なります。
このような多様性を理解した上で、それぞれの種類に最適な飼育をしてあげる事がクワガタ飼育をする上では非常に大事です。
本記事における飼育種に関する説明については、下記の文献を参考に記載しております。
出典:世界のクワガタムシ大図鑑 (むし社)
リンク
クワガタの多様性について知るには図鑑や書籍が大変参考になります。
以下の記事でまとめていますので、興味のある方はチェックしてみください。
クワガタの入手方法
どうやって生体を入手すればいいですか?
一方で、メジャーな国産種(コクワガタやノコギリクワガタ)については自分で採集してくる事も可能です。
珍種や外国産種は生体購入で入手する
外国産種については国内で採集する事はもちろんできませんので、海外から輸入された生体やブリーダーが繁殖して増やした生体を購入して入手するしかありません。
また、国産種においても離島にしか生息していない珍種や本州全域に生息しているけれど非常に採集が難しいオオクワガタなどは、購入して入手するのが一般的です。
他にも昆虫の専門ショップや個人ブリーダーからインターネットを通じて購入することもできますよ。
生体の購入先はざっくり以下がありますね。
- ショップ
- イベント
- ヤフオク(ネットオークション)
⇨夏になるとペットショップにもクワガタやカブトムシが並びますし、専門ショップでは年間を通して生体が販売されています。ショップで販売されている生体には当然ですが管理費が上乗せされますので価格は高めになります。
⇨クワガタ・カブトムシを趣味にしてる人というのは実はけっこう多く、年間を通して定期的に生体即売イベントが開催されています。このようなイベントを利用して入手する方法もあります。
⇨近くにショップもイベント開催もないという人はヤフオクというYahoo!が提供しているネットオークションを利用して個人ブリーダーさんから生体を購入できます。
ヤフオクは破格で買える事も多く、おすすめの選択肢です。
ネットオークションを利用する
購入方法は色々とあるのですが、個人的におすすめなのがネットオークションを利用する方法です。
この方法にはもちろんリスクもあるのですが、メリットも大きいので僕も良く利用しています。
以下にヤフオクを利用した生体購入についてメリット・デメリットをまとめてみます。
ヤフオク利用のメリット
・ショップが近くにない人でも購入できる
・ブリーダーから直接購入できる
ヤフオク利用のデメリット
・悪質な出品者や落札者が一定数存在する
・輸送中のリスクやトラブルの可能性がある
ポイントになるのは取引相手を見極める事と、購入する側も誠意を持って取引することです。
ここをしっかり意識して利用すれば、ヤフオクほど便利な生体購入方法はありません。
ヤフオクの利用方法や注意点などについては以下の記事でまとめていますので、チェックしてみてください!
ヤフオク利用するならこちらの便利ツールもおすすめ、以下の記事で紹介しています。
メジャーな国産種であれば採集もできる
コクワガタやノコギリクワガタであれば近所に雑木林があるという環境の人は採集で入手する事も可能でしょう。
僕は他県に遠征してクワガタ採集をしたりしています。
以下、簡単ですが採集をするためのポイントを紹介します。
クワガタ採集のポイント
⇨害虫もたくさんいますし、木の枝などで怪我をします。装備はしっかりと。
・採集ポイントを見つけるのが大事
⇨クワガタが住んでるのはクヌギやコナラなどがたくさん生えてる雑木林です。
このようなポイントを見つけるところが重要ですね。
・意外と昼でも採集できる
⇨ノコギリクワガタなどは意外と昼でも採集できます。
・採集できる種は限られる
⇨採集のプロのような人は別ですが、僕も含めて趣味レベルの人であればコクワガタ、ノコギリクワガタ、頑張ってミヤマクワガタくらいまでが採集できる種の限界だと思います。
オオクワガタなどは採集できないと考えた方がいいです。
大人も夢中になってしまいますよ!
クワガタ飼育の準備
さて、ここからは本題「クワガタ飼育」に関する情報を紹介していきますよ!
まずはクワガタをお迎えするための準備を整えていきましょう!
クワガタ飼育にはいくつかのアイテムが必要ですが、数も少なく価格もそれほど高額ではありません。
飼育開始のハードルについては他の生き物飼育に比べて低いと言えます。
準備するものについては飼育する種によって差異がありますが、基本的なところは一緒です。
以下に成虫と幼虫でそれぞれ、まとめます。
【成虫】クワガタ飼育で準備するもの
⇨大きさについては飼育する種類によって選択します。ケース自体の種類としてはコバエの侵入を防止できるコバエシャッターがおすすめです。
⇨成虫飼育であれば、成虫飼育用のマットを選びましょう。ダニなどの雑虫の発生を防ぐ効果のあるマットがおすすめです。
・エサ
⇨エサはプロゼリー一択。長生きを狙う場合も、繁殖を狙う場合も、どちらの場合でもプロゼリーがおすすめです。
16g,18,60gと大きさがありますので飼育する種類によって選択します。
成虫飼育では大きな選択肢はケースの容量くらいですね。
エサはもう本当にプロゼリーにしてあげてください、っていうくらいにクオリティの高いゼリーですのでプロゼリーを!
【幼虫】クワガタ飼育で準備するもの
⇨クワガタ幼虫の飼育は基本的に単独飼育になりますので、飼育数に合わせて用意します。また、ボトルのサイズについては飼育する種類によって選択します。
・エサ
⇨大きくは2択で、マットか菌糸のどちらかを用意します。飼育する種類によってはマットしか食べない、菌糸しか食べないという種類がいます。そのあたりは個別の飼育記事も参考にしていただき、選択してみてください。
用意するものは特段難しいことはありません。
全てネット通販で購入できますので、手軽です!
とてもじゃないですがお店に買い出しに行ける量ではないですね・・・。
クワガタの成虫飼育(汎用編)
種類別の飼育方法については個別の記事に譲りますので、ここでは汎用的な飼育方法について紹介していきます。
飼育の基本としてインプットした上で、個別の飼育方法記事に目を通して頂けると嬉しいです。
基本のメンテナンス(お世話)
成虫飼育の基本的なメンテナンスは非常にシンプルです。
やる事は4つです。
成虫飼育の基本メンテナンス
⇨クワガタやカブトムシの飼育では温度管理が非常に重要です。特に外国産種や低温種(低温域に住む種)については温度管理を誤れば死んでしまいます。
生体を置く場所やエアコンの温度、必要に応じて温室の準備など大変気を使います。
日々のメンテナンスとして、温度計のチェックは必須です。
・エサ交換
⇨エサのゼリーが無くなる、あるいはカビなどで劣化した場合にはエサ交換をしてあげましょう。
・床材交換
⇨最初は綺麗だった床材も生体を管理していれば汚れや臭いが目立ってきます。ある程度汚れてきたら丸ごと床材を交換してあげましょう。ダニや雑虫の発生にも繋がってしまいますので、定期的に。
・霧吹き
⇨砂漠のように乾燥した環境を好むクワガタは基本的に存在しません。ある程度の湿度は必要ですので、乾燥が気になってきた時は軽く霧吹きをしてあげてください。
上記の内容は国産種、外国産種問わず全ての種に共通です。
まずはこの基本メンテナンスに沿って成虫を管理してあげましょう。
繁殖に挑戦
成虫を飼育していれば挑戦したくなるのが、繁殖です。
クワガタの繁殖手順には種類に関係なく共通したセオリーがあります。
クワガタ飼育繁殖の基本セオリー
⇨クワガタやカブトムシは羽化(成虫になる)してすぐは交尾や産卵ができません。まだ体が成熟していないためですね。そこで、成熟するまでそっとしておく必要があります。
※野外採集品は全ての個体が成熟済みと考えてOKです。
ここの見極めがけっこう難しいポイントです。
成熟を見極めるために「後食」を判断基準にしていきます。
fa-check-square-o後食とはなに?
後食:羽化した成虫がエサを食べ始める事
ペアリング:交尾のこと
羽化した成虫はいきなり交尾(ペアリング)・産卵ができる訳ではなく、活動を開始して少し期間を置く必要があります。
成熟した証拠としてエサの食べ始め(後食)を観察してから♂と♀の交尾(ペアリング)を促す飼育に進みます。
※例:後食してから3週間ほどでペアリング可能と言った感じで「後食」というワードを使います。
②交尾(ペアリング)
⇨ペアリングについては、クワガタ種であれば基本的に同居ペアリングをおすすめします。成熟した♂と♀を1週間ほど同じケースで飼育する事で自然と交尾するのを促す方法です。
③産卵セット作成と投入
⇨ここが繁殖の最大のポイントであり、飼育の醍醐味です!
fa-check-square-o産卵セットについて
「産卵セット」ってなんですか?
クワカブの繁殖では産卵セットを上手に作れているかどうかで、成否が別れます。
飼育する種類によって産卵セットの作り方も変化しますので、上手に産卵セットを作ることがブリーダーの手腕にかかっているというイメージですね。
飼育するクワガタに合った産卵セットを作ることができれば、卵を得る事ができます。
繁殖を狙うなら、繁殖を狙った飼育をする必要があります。特に産卵セットの準備は丁寧に!
クワガタの幼虫飼育(汎用編)
無事に♀が産卵したら、孵化した幼虫を飼育していきましょう。
幼虫飼育に共通したポイントはエサの選択です。
菌糸かマットか
クワガタ幼虫のエサは基本的に2択です。
- マット
- 菌糸
⇨産卵セットの時にも使用した、マットを食べます。幼虫に与えるマットは幼虫のエサ用として高栄養価になっているもの与えていきます。
⇨もう1つは菌糸。おがくずに白いキノコ菌糸を回らせたものを与えます。
マットでの飼育
マットで飼育する場合には以下のポイントを抑えて幼虫を管理してあげましょう。
- マットの選択
- 小さい幼虫の管理
- マットの詰め方
- 日々のメンテナンス
⇨飼育しているクワガタに合ったものを選ぶ必要があります。汎用的に使えて、おすすめなのはダイナステスマスターズさんのマットですね。
一部のツヤクワガタ系には適合しない場合もありますが、基本的にはこれを用意すればOKです。
⇨生まれたばかりの小さな幼虫は非常に弱いです。そのため、新しい環境に無理に移すと死んでしまう事があります。生まれたばかりの幼虫は、産卵セットの中である程度大きくなるまで放置しましょう。
⇨マットは握ってお団子になる程度に加水したあとに、ボトル容器に固く詰めてあげます。
この時、あまりにもぎゅうぎゅうに詰めるのはNGです。マットも少し呼吸ができるようにしてあげるイメージですね。
⇨幼虫飼育では日々のメンテナンスとしてやる事はありません。
放置でOKです。
置き場所だけ気をつけて、なるべく温度変化が少なく静かなところに置いてあげましょう。
クワガタ飼育のマットのおすすめは以下の記事でまとめていますのでチェックしてみてください!
菌糸での飼育
現代ではこちらの菌糸飼育の方がメジャーになりつつある気がします。
菌糸飼育では幼虫の成長が早く大型になりやすいというメリットがありますが、一方で菌糸の管理が少し難しいという側面も持っています。
また、どの種類のきのこ菌糸を使うかによって適応できるクワガタ種が変化しますので初心者の方には少しハードルが高いと思います。
菌糸の選択については飼育するクワガタ種によって異なりますので、個別の飼育記事で紹介していきます。
エサの交換タイミングと管理
中型〜大型種の幼虫は羽化するまでにエサ交換が必要になってきます。
※小型種であればエサ交換をせずに羽化まで管理できる事も多々あります。
エサ交換の目安は以下となります。
幼虫エサ交換の目安ポイント
フンが目立ってきたらエサ交換をしてあげましょう。この時、幼虫を潰してしまわないように注意して。
・3〜4ヶ月経過したら
幼虫を投入してから3〜4ヶ月ほど経過したら様子見をかねてエサ交換をしてみると良いと思います。
小型種の場合にはこの時点で蛹になっていたり、なろうとしている様子が見られる事があります。その場合にはエサ交換はストップして放置しましょう。
ボトルの大きさや管理温度については飼育種に個別の飼育記事で解説していきますので、チェックしてみてください!
国産クワガタの種別飼育方法
ここからは飼育種別に飼育方法を紹介していきます!お気に入りのクワガタが見つかったら是非飼育をスタートしてみてくださいね!
まずは国産種。
コクワガタ
外国産クワガタの種別飼育方法
続いては外国産種の飼育方法記事を紹介させて頂きます。
ヨーロッパミヤマ
ヴェムケンミヤマ
ミシュミミヤマ
マキシカクワガタ
ドンキエルコクワ
キクノコクワ
ニジイロクワガタ
パプアキンイロクワガタ
ババオウゴンオニクワガタ
モセリオウゴンオニクワガタ
タランドゥス・レギウス
まとめ
クワガタの飼育は子供だけでなく、大人もハマれる趣味です!!
是非お気に入りのクワガタをお気に入りの方法で飼育してみてください!
本記事の内容に限らず疑問や不明点がありましたら、お問い合わせよりご連絡ください!
最後までお読み頂きありがとうございました。