こんにちわ!Naomiです!
今回は飼育初心者向け記事という事で記事を投稿しようと思います。そもそも私自身も飼育を始めてから間もないですので初心者なのですが、そこはご勘弁をお願いいたします(笑)。
さて、今回の投稿はクワガタの産卵セットのお話です。
クワガタの産卵セットはカブトの産卵セットに比べて種類が少し多いです。
飼育する種類によって産卵セットの内容を知っておく必要があるわけですね。
初心者の時は産卵セットをどのように組むかという点で悩んだり困ったりする事が多々あるかと思います。
この投稿では主なクワガタ産卵セット4パターンを紹介していこうと思います。
細かいメンテナンスは必要ですが、大体の種類は今回紹介させて頂く産卵セットの変化形になりますので最初におさえておくべき産卵セットについては充足する内容かと思います!
それではいってみましょう!
Contents
産卵セットってなに
今更ですが、産卵セットとは何かおさらいをして見ます。
産卵セットとはそのままの意味で、♀が産卵をするための飼育環境のことを指しています。
ただ成虫が死なないように餌をあげる飼育環境とは違い、産卵してもらうための飼育環境のことを産卵セット呼んでいるわけですね。
クワガタ種は多岐にわたり、それぞれの種によって産卵してくれる環境というのは細かく違ってきます。
これを見極めてセットを用意することでブリード(繁殖)が成功します。
産卵セット① 【材産み】材+埋め込みマット
まず最初に紹介するセットは材産み種向けのセットになります。【材産み】というのは文字通り材に卵を産むことでして、この手のクワガタはけっこう多いですね。
有名どころだとオオクワガタがこれに属します。
材産み種向けのセットの基本は「材+埋め込みマット」になります。
簡単ですが、手順をご紹介いたします。
手順1 材の用意
まずは材を用意します。材とは広葉樹のくち木のことを指しており、主にクヌギもしくはコナラのくち木材になります。
材産み種のために用意する材は、芯の無い柔らかすぎず、柔らかい材を選択しましょう。
これらの材を購入すると最初はカラカラに乾いています。
材を購入してきたらまずは加水をします。
加水の基本は、丸一日水に浸けておき、翌日丸一日影干しするイメージになります。もちろん飼育する種類によって加水具合は変わってきますのでそこを見極めていくのも飼育の楽しさになります。
加水した材をセットする前に、材の樹皮部分は剥いてしまうのが基本になります。
手順2 マットの用意
次にマットを用意します。完全なる材産み種であればマットへの産卵はしませんので、ここで用意するマットは産ませる目的ではなく材を埋め込むためのマットになります。
ですので高級な微粒子発酵マットは不要です。適当な、と言うと語弊がありますが適当な(笑)埋め込みマットを用意します。
ネットショップ含め、クワカブショップでは必ず取り扱っていますので特に拘らずに入手すればOKかと思います。
手順3 セット
用意したマットをある程度加水して(基本は握ってお団子ができる程度)から加水した材を埋め込んでいきます。
最初にケースの3割くらいにマットを敷いて、その上に材を乗せてから残りの隙間をマットで埋め込んでいけば完成です。
産卵セット② 【マット産み】微粒子発酵マット+必要に応じて材
続いてマットに産むクワガタ種向けのセットになります。マット産み種は材産みとは違い基本的にマットに産卵します。
そのためマットには拘る必要がありますね。
マット産み種はミヤマ系やホソアカクワガタ系が属します。
※ミヤマ種は特に黒土を混ぜたマットを使いますのでセット③で紹介いたします。
マット産み種はマットのみに産む種もいれば、材にも産卵する種もいます。ですので基本的には材も入れてあげた方が無難かつ産卵数が上昇する傾向にあると思います。
材を入れても産まないことが明確であれば入れる必要はないでしょう。この辺りも一度セットしてみて見極めていくのも飼育の面白さかと思います。
私の環境ではパプキンなどについては材は入れていないです。
それではセットの手順について紹介していきます。
手順1 材の用意
まずは材の用意ですが、材はなんでもいいです(笑)。マット産み種向けのセットではマットに産ませるのが基本ですので、材には拘る必要はないです。
クヌギもしくはコナラなどの広葉樹の朽木を用意しましょう。
加水についても材産み種のセットのとこで記した内容をベースに種類によってメンテナンスしていく流れですね。
手順2 マットの用意
続いてマットを用意していきます。マット産み種向けのマットはセオリー的存在になっているマットがあります。
②KB フェロールマット
この2種類は超王道マットで、どちらを使っても効果が期待できます。また、両方を混ぜた混合マットを利用する手も良手です。
これに限らず微粒子発酵マットで良い商品や気になるものがあれば使用してくのも楽しいです。
これらのマットを用意したらまずは臭いが消えるまでガス抜きを行います。
ガス抜きはマットの袋に穴を開けて放置しておけばOKです。
ガス抜きが終わったら握ってお団子になる程度に加水していきます。
手順3 セット
用意したマットのガス抜きと加水が終わったらセットを組んでいきます。マットをケース底に3〜4割ほど硬く詰めます。
その上に材を置いて、脇を硬く詰めます。最後にふわっとマットを敷いて完成となります。
マット産み種はマットの加水多めを好む種が多い印象ですので、セットの際は参考にしてみてください。
産卵セット③ 【ミヤマ向け】黒土+微粒子発酵マット
3つ目に紹介するのはミヤマ種向けのセットになります。ミヤマ種向けのマットは基本的な方針は一緒で、「黒土+微粒子発酵マット」となります。また温度を低く設定することが重要となります。
20度を下回る温度設定にせずとも22~23度でも問題なく産む種も多いですのでハードルを上げ過ぎずに是非チャレンジしていって欲しいのがミヤマ種のブリードになります。
それでは手順をみていきます。
マットの用意
まずはマットの用意です。マットについてはマット産み種向けで紹介した下記の2種類のマットを選んでおくのがベターです。
②KB フェロールマット
他にも良いマットはもちろんあると思いますが、「定番」はこの2種だと私は考えています。
ガス抜きの必要性については先に述べた通りです。
黒土の用意
続いて黒土の用意ですが、黒土は個人的には何も拘る必要のないアイテムになります。その辺のホームセンターで購入できる一番安いものでいいと考えています。
私の環境では、20Lで500円くらいの商品を使っていますが、ユダイクス・アクベシアヌス・タカサゴ・ミシュミなどの各種ミヤマが産卵しています。
セット
マットと黒土が用意できたらセットしていきます。
黒土はマットに対して2〜3割程度にしています。マットに黒土を混ぜたら加水していきますが、加水は少し多めにすることで良い結果が得られると思います。
マット:MIXマット
加水:適度(握ってお団子+α)
固さ:半分程度を固詰、それ以降をゆる詰め
温度:20度~22度
湿度:60%程度
ミヤマ種向けのセットの基本はこれです。あとは種ごとに微調整していくイメージでOKだと思います。
産卵セット④ 【カワラ産み】菌糸瓶 or カワラ・レイシ材
最後にカワラ産み種に向けた産卵セットについて紹介します。カワラ産み種で有名なのは各種オウゴンオニクワガタ・タランドゥス・レギウスあたりになります。
これらの種はカワラ菌糸にしか適応せず、産卵セットについてもこれに準じたせセットを用意する必要があります。
いくつかセットの方法はあるのですが、大きく分けると菌床を使う方法と植菌した材を使う方法があります。
どちらでも産卵してくれるのですが、個人的なオススメ方法は菌糸ボトルを使ったセットになります。
ここでは菌糸ボトル産卵に絞ってご紹介させて頂きます。
菌糸ボトルの用意
菌床産卵では菌糸ボトルを使った産卵セットが一般的です。
菌糸ブロックをそのまま使った方法を実践しているブリーダーもいるようですが、私は未経験です。
菌糸ボトルについてはずばりオススメがあります。
・神長きのこ園 グリードSL産卵ボトル
低添加かつ微粒子でサイズも大きく多産が狙えます。低添加であるがゆえに産卵された卵が菌糸に巻かれるというリスクを低減できます。
似た感じの雰囲気の産卵ボトルにUltimate Mika Kabukuwaさんというショップで取り扱っているUltimo modello-KS2000cc 産卵用カワラ菌糸という商品があり、こちらについても良い雰囲気だと思います。
Amazoneなどで簡単に手に入るものであれば大夢Kというカワラ菌糸ボトルがオススメになります。
セット
菌糸ボトルを用意したら、すぐにセットできます。
ケースに床材を敷いて蓋を開けたボトルを入れるだけです。
蓋を開けたボトルの表面部分を少しスプーンでほじって♀が穿孔しやすいようにキッカケを作ってあげるとGoodです。
あとは♀が穿孔するのを気長に待ってあげましょう。
まとめ
今回の記事ではクワガタ種向けの王道産卵セット4パターンを紹介させて頂きました。
飼育を始めたばかりの初心者の方にとっては産卵セットってそんなに種類あるの?という感じだったかと思います。
しかしいくつかのパターンを把握した上でアレンジしていけば良いということが理解してもらえたなら幸いです。
是非たくさん産ませるセットを組んで飼育を楽しんでいきましょう!