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日本一身近なクワガタ!コクワガタの飼育をしてみよう!

悩める飼育者
クワガタを見つけました!!
息子・娘がクワガタを拾ってきました!!
このクワガタの飼育方法を教えてください!!

Naomi
こんにちわ!!今日は、おそらく日本で一番身近にいるクワガタ、「コクワガタ」の飼育方法について解説していきます!
お子さんが拾ってきて飼育方法に困ってる、コクワガタを採集した!飼育してみたい!そんなお悩み解決していきます!!

初めてクワガタを捕まえた、初めてクワガタの飼育に挑戦した。
そのクワガタは「コクワガタ」という人はけっこう多いと思います。

僕も子供の頃に初めて捕まえて飼育したのはコクワガタでした!

このコクワガタ、日本全国どこにでもいますし飼育もし易く、クワガタ飼育入門には最適な種なんです。

その一方で、コクワガタには亜種や同じ属で別種がいたり、外国産のコクワガタにも目を向けると非常に多様性があり奥深いのです(本記事でも少し紹介します)。

コクワガタの仲間ばかりを飼育繁殖しているというブリーダーさんもいるくらい、魅力のある種なんですね。

是非この機会にコクワガタの飼育を通して、クワガタ飼育の楽しさに触れてみてください!
飼育方法については本記事を読めばOK,誰でも上手に飼育できますよ!

本記事の内容
・コクワガタってどんなクワガタ?
・コクワガタの基本的な飼育方法
・コクワガタの繁殖に挑戦

Contents

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コクワガタってどんなクワガタ?

まずはコクワガタについて紹介していきます。コクワガタって、思ったよりもずっと奥が深くて最高なんです。本当に、是非ハマってください(笑)。

コクワガタの基本情報

和名:コクワガタ
学名:Dorcus rectus rectus
産地:日本から朝鮮半島にかけて広く分布
説明:日本でも最もよく見かけるクワガタ。サイズは♂で18mm~55mmほどと小柄で、大顎は細長くまっすぐ伸びています。コクワガタ(Dorcus rectus)は5種類の亜種が存在します。

日本以外にも北朝鮮などに分布しています。
日本でも本当にどこにでもいるクワガタで、大きさも見た目もかわいらしいのがコクワガタです。

コクワガタは長寿な種で、3年くらいは生きる事ができます。
ひと夏で死んでしまう国産カブトムシとは違い、しばらく一緒に暮らす事ができるのもコクワガタの魅力ですね。

また、飼育も容易で誰でも気軽に飼育する事ができるユーザーフレンドリーなクワガタです。
お子様の自由研究の題材としても最適だと思います。

コクワガタの亜種について

ここからは少しマニアックな内容ですので、興味の無い方は飼育方法の項にスキップしてください(笑)。

コクワガタの奥深さを見てみようかな?という人は是非読み進めてみてください!
コクワガタ(Dorcus rectus)には、次の5種類の亜種がいます。

コクワガタ(Dorcus rectus rectus)

基本となる亜種(原名亜種)がこのコクワガタです。みなさんが見かけているのは、ほぼこのコクワガタ原名亜種と考えて間違いありません。
♂も♀も黒い体色をしていて、日本本州どこでも採集できます。

本記事で紹介する飼育方法は、このコクワガタ(原名亜種)に関する内容となります。

こんなクワガタ見たことないですか??
みんな大好き「コクワガタ」です!!

ハチジョウコクワガタ(Dorcus rectus miekoae)

日本の伊豆諸島、八丈島に分布するのがこのハチジョウコクワガタです。コクワガタに比べるとずいぶん茶色い体色をしており、脚も少し細いという特徴を持っています。

ミシマコクワガタ(Dorcus rectus rectus mishimaensis)

口永良部島、竹島、硫黄島などに分布するのがこのミシマコクワガタ、見た目はハチジョウコクワガタに似ています。

ヤクシマコクワガタ(Dorcus rectus yakushimaensis)

屋久島、種子島などに分布するのがこのヤクシマコクワガタです。ハチジョウコクワガタ、ミシマコクワガタ同様に茶色い体色をしていますが光沢が弱く艶消し状になっているという特徴があります。

トカラコクワガタ(Dorcus rectus kobayashii)

トカラ列島に分布するのが、このトカラコクワガタです。ハチジョウ、ミシマ、ヤクシマと同様に茶色い体色をしていますが光沢が一番強く、ツヤのある見た目をしています。

アマミコクワガタとその仲間

コクワガタの仲間にアマミコクワガタというクワガタいますので、少し紹介させてください。

このアマミコクワガタは学名をDorcus amamianus と言いまして、ここまでに紹介してきたコクワガタ(学名:Dorcus rectus rectus)とは全くの別種になります。

大あごの形が全く別物ですよね。
※ちなみに左が♂ですよ!

こちらのアマミコクワガタについても原名亜種を含めて、4亜種が知られています。

アマミコクワガタ(Dorcus amamianus amamianus)

アマミコクワガタの基本となる種(原名亜種)ですね。最初に写真で紹介させて頂いたのもこちらの原名亜種となります。コクワガタに比べると頭部が小さく、大あごも非常に短いです。琉球列島のみに分布する特異なクワガタです。

トクノシマコクワガタ(Dorcus amamianus kubotai)

分布は名前の通り、徳之島です。トクノシマコクワガタはアマミコクワガタよりやや光沢があるようです。
※図鑑では見ていますが、僕はたぶん本物を見分けられれないと思います(笑)。

リュウキュウコクワガタ(Dorcus amamianus nomurai)

リュウキュウコクワガタは原名亜種よりも光沢が強く、沖縄本島にのみ分布する亜種となります。
こちらも見分けが難しいです・・・。
入手する機会があれば写真を掲載しようと思います。

ヤエヤマコクワガタ(Dorcus amamianus yaeyamaensis)

ヤエヤマコクワは非常に希少な種で、ほとんと採集された報告がないようです。分布は西表島で、体色はやや褐色の艶消し状になっています。

本記事における飼育種に関する説明については、下記の文献を参考に記載しております。
出典:世界のクワガタムシ大図鑑 (むし社)

外国産コクワガタを少しご紹介

国産コクワガタだけでも、上記したようにたくさんの亜種がいますが、外国にもコクワガタの仲間がたくさんいます。
ここではその中で僕が飼育したことのある外国産コクワガタを少し紹介します。

ドンキエルコクワガタ(Dorcus donckieri)

インドからミャンマーにかけて分布するやや大型のコクワガタです。国産のコクワガタに比べるとだいぶ大きいく、大型の♂は70mmを超えてきます。

なかなかに高額かつ飼育難易度が高く、僕も一度繁殖に成功しましたが累代飼育はできていないという状況です。いつかまたチャレンジしてみたいかっこいいクワガタです。

キクノコクワガタ(Dorcus kikunoae)

こちらのクワガタもドンキエルコクワガタと同様に、インド北部・ミャンマー北部に分布しています。キクノコクワガタは小型のコクワで、サイズ感的には国産コクワに近い雰囲気です。
国産との大きな違いは光沢が大変強いことと、大あごの形状ですね。

僕も一度繁殖は成功しましたが、幼虫の飼育で失敗してしまいました。無添加で優しいマットをベースに育ててあげた方が良い結果になりそうです。

コクワガタの基本的な飼育方法

まずはコクワガタ成虫の基本的な飼育・管理の方法についてまとめます。

コクワガタの基本的な飼育ポイント

ケース:ミニあるいは小ケース
マット:成虫管理用マット
エサ:昆虫ゼリー
温度:常温管理でOK(冬季は冬眠します)

常温管理で良いので、極端な話ですが家の外でも飼育できます。
ただ、日光が当たるところや雨に当たるところでの管理は避けてください。

詳細は次項より解説していきます。

コクワガタを管理する飼育ケースを作ろう

まずはコクワガタを管理する飼育ケースを用意して中の環境を整えていきましょう!

と言っても用意するものはとってもシンプルです。

コクワガタ成虫管理アイテム

・飼育ケース
・床材となるマット
・エサのゼリー
・転倒防止アイテム(水苔や小枝など)

これらをケースに入れてあげれば基本はOK、あとはお好みで隠れ家になるようなアイテムを入れたりゼリーを入れるエサ皿を入れてみても良いですね。
以下、僕も使っているおすすめのアイテムを紹介します。

飼育ケースはコバエ防止用が便利

コバエが出てくると一気に不潔感が出てしまうので、飼育ケースについてはコバエ防止用タイプが断然おすすめです。
また、コバエ防止用のケースはケース内の湿度を保ってくれるという特徴もあります。

このコバエシャッターは不織布でコバエを防止する構造で、ケース内の湿度も保てるおすすめアイテムです。

成虫管理マットは針葉樹タイプを

床材となるマットは、成虫管理用を使う事をおすすめします!
幼虫用のマットを使うとダニ等の雑虫が増えやすくなってしまうためです。

特に針葉樹(松や杉など)のマットはダニが発生しにくく、香りも良いので大変おすすめです。

以下、成虫管理用のマットを紹介しますので参考にしてみてください。

ミタニ 防ダニ王
クワガタ・カブトムシ成虫管理の定番マット!
成虫管理用マットの第1位はミタニの防ダニ王です!
こちらのマットは粒子が細かい針葉樹系マットで、ダニの発生を抑える効果があります。

流通性が高くいつでも入手できるのも魅力的です。
少し高価ではありますがダニの発生が抑えられ、消臭効果もありますので成虫管理マット選びで悩んだらこれを選んでおけばOKです。

 

ミタニ カブト・クワガタ成虫用 コバエがいやがる昆虫マット
ミタニの新作!次世代の成虫管理用定番マットに?!
第2位は同じくミタニのカブト・クワガタ成虫用 コバエがいやがる昆虫マットです。
こちらのマットはダニだけでなくコバエの発生防止も意識した製品になっています。

飼育する生体がゼリーをたくさん食べるような種類(外国産ヒラタや大型種など)である場合にはこちらのマットがおすすめです!
防ダニ王とどちらも使ってみて気に入った方で固定する方法もアリだと思いますよ!

 

マルカン ダニも落とせる消臭マット
マルカンの定番成虫管理向けマット!
第3位はマルカンのダニも落とせる消臭マットです。こちらも針葉樹系の成虫管理用マットで、ダニなどが嫌がるタイプのマットになっています。
ポイントとしては価格が少し安い点ですね。飼育数が多い方などはこちらのマットを利用していくとコスパが良さそうです。

個人的にはミタニのマットの方が粒子が細かかったり品質が高いように感じています。
しかし、マルカンのマットでも問題はありませんので1度使ってみて臭いやマットの粒子の具合などを判断してみると良いと思います!

 

転倒防止は水苔が便利

成虫管理用のマットを床材として敷いてあげるだけでも飼育環境としては十分ですが、クワガタが転倒した時に起き上がれるように転倒防止用のアイテムを入れてあげるとさらに親切ですね!

コクワガタのような小型のクワガタには「水苔」を入れてあげるのがおすすめです。

園芸用品として売られてるもので、蘭などの管理に使われる水苔ですが、クワガタの転倒防止・加湿アイテムとして大変便利です。
僕はいつも大きなコンテナケースに在庫させています!

ケースにアイテムをセッティングしたら、軽く霧吹きで加水してあげましょう!

長生きさせるならエサにこだわろう

せっかく飼育するクワガタですから、長生きして欲しいですよね。
長生きしてもらうには良いエサを与えてあげると効果があります。

クワガタやカブトムシのエサって、スイカとかをあげればいいのでしょうか?
スイカはNGです。バナナなどをあげる人もいますが、ここは無難に昆虫用ゼリーを用意してあげましょう!

昆虫ゼリーは名前の通り、昆虫のために作られた製品ですので問題なくクワガタに与える事ができます。
また、昆虫ゼリーなら何でも良いわけではありません。

長生きしてもらうなら以下に紹介する「KBファーム プロゼリー」を選択しましょう。

他にも良いゼリーはありますが、こちらのプロゼリーは流通・品質・価格を考えて最もおすすめできるゼリーです。
僕も他のゼリーに浮気していた時期がありますが、いまはこのプロゼリーで完全に統一しています。

コクワガタの温度管理と置く場所

常温管理で良いという事ですが、具体的にはどういうところにで管理すればいいのでしょう?
日光や雨が当たるところはNG。暗くて涼しいところに置いてあげましょう。具体的には玄関の靴箱の下や、北側の廊下などが良いですね。
もちろん鑑賞する時はリビングやダイニングテーブルに連れてきてあげてください!

クワガタやカブトムシは夏に発生する昆虫ですので、「暑いところが好き」というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には彼らは夜行性で昼間は日陰でじっと休んでいます。

夜になって温度が下がった頃に活動しますので、思いのほか「暑いのは好きじゃない」ようです。
そこで、管理する場所としては「暗くて・涼しい」ことを意識してみてください。

コクワガタは丈夫なクワガタですので、それほど神経質になる必要はありませんが、日光や雨が当たるところでの管理は避けてあげましょう。

エアコンなどを使用した温度管理は不要です。

冬眠について

コクワガタは冬眠をするクワガタですので、冬季になって温度が下がってきたら冬眠の準備をしてあげます。

コクワガタも冬支度です。

冬眠に向けた管理

コクワガタの冬眠に向けた管理については難しい事はありません。以下のポイントを抑えて管理してあげればOKです。

コクワガタ冬眠のポイント

・床材を厚めに敷く(10cmあればOK)
・水苔にしっかり加水する
・ゼリーは冬でも入れておく

これだけです。
ポイントはマットを少し厚めにしてあげる事と、加水ですね。

しっかりコクワガタが眠れるようにふかふかのベッドを用意してあげるイメージでセットしてあげてください。
11月くらいになったら上記のことを意識して飼育環境を見直してあげましょう。

あとは来年の春夏になるまでしっかり眠らせてあげます。

たまに様子をみてあげて、エサが減っていればエサの交換、水苔が乾いていれば加水をしてあげればOKです。

コクワガタの繁殖に挑戦

ここからはコクワガタの繁殖(ブリード)について解説していきます。
♂と♀を飼育しているのであれば、是非挑戦して欲しいのがブリードです。

大切にしているクワガタが産んでくれた卵から幼虫が孵化(ふか)し、成虫になるまでの過程を見ることは非常に面白く貴重な体験です。

コクワガタのブリードは易しく間口が広いので、初めてクワガタのブリードに挑戦するという方にも大変おすすめです。
本記事で詳しく解説していきますので是非挑戦してみてください。

コクワガタ繁殖の流れを知ろう

まずは繁殖の流れを以下となります。

このような流れで、けっこうシンプルですね。
それぞれのタイミングにおけるポイントは以降で解説していきますね!

繁殖にはコクワガタの♂と♀を用意しますが、成虫がしっかり成熟していることが重要です。

外で採集してきた個体は既に成熟していますが、ペットショップやネットオークションを通じて入手した個体はまだ成熟していない可能性があります。
コクワガタの繁殖はいつでも可能なんでしょうか?
常に温度管理ができるのであれば、いつでもOKです。常温管理であれば、「夏」7月〜9月くらいを目安に繁殖に挑戦しましょう。

エサの食べっぷりで成熟を判断

どのようにして成虫が成熟しているかを判断するんですか?
エサの食べ方で判断していきます。羽化してすぐの個体はエサを食べず、しばらく休眠した後にエサを食べ始めます。これを「後食」と言います。
後食を開始してから、1ヶ月ほど経過してエサもよく食べてる状態であれば成熟していると判断して問題ありません。

成熟の判断はエサをしっかり食べていることで判断していきましょう。

ペアリングは同居すればOK

成熟した♂と♀が揃ったら、同じケースに入れて飼育してあげましょう。

1週間ほど飼育すれば、自然とペアリング(交尾)は完了します。

  このようなペアリング方法を「同居ペアリング」と言います。

コクワガタのオスは攻撃的ではありませんので、♀と一緒に飼育しても仲良く過ごしてくれるケースがほとんどです。

コクワガタの産卵セットを組んでみよう

無事にペアリングを終えたら、♀を産卵セットに入れて管理していきます。

産卵セットとはなんですか?
産卵セットというのは、♀が卵を産みたくなるような飼育環境のことです。産卵セットを用意することを、産卵セットを組む と言ったりします。

コクワガタの産卵セットを組む方法として最も基本的な組み方を紹介します。
次項を参考に産卵セットを組んでみましょう!

コクワガタの産卵セットで用意するアイテム

コクワガタ産卵アイテム

・飼育ケース(中ケース)
 コバエシャッターの中がおすすめ。
・産卵材
 クヌギやコナラの朽木を準備
・埋め込み用マット
 幼虫管理用のマットでOK
・転倒防止材
 成虫管理同様でOK
・エサ
 プロゼリーがおすすめ。
  コクワガタはクヌギやコナラなどの広葉樹の朽木(くちき)に卵を産卵します。
そのため、飼育環境においても産卵用の材、産卵木を用意してセットしてあげます。

産卵セットでは、産卵材を入れるため中ケースを用意してあげると良いですね。
おすすめはコバエシャッターの中です。

産卵材については、マルカンのジャンボ産卵木あたりが1本から入手しやすくオススメです。

※他にもたくさんクワガタを飼育している方はケース単位で産卵木を買った方がたぶんコスパがいいです。

産卵木を埋め込むためのマットについては、そこまで拘らなくてOKです。
幼虫飼育にも使える広葉樹系のマットを選んでおけば問題ありません。

この産卵一番であれば、幼虫飼育にもそのまま使えるのでおすすめです!

  コクワガタの産卵セットに成虫管理用の針葉樹系マットの使用はNGです。

コクワガタの産卵セットの組み方

一通りアイテムを用意したら産卵材とマットを加水してセットを組む準備を進めていきます。

・産卵材の準備
買ってきた産卵材は、カラっカラに乾いていますので加水します。
適当な容器に水を張って、産卵材が水を吸い上げるように浸しておきます。

産卵材が十分に水を吸い上げたら、日の当たらないところで半日から1日ほど陰干ししておきましょう。

・マットの準備
埋め込むためのマットについても産卵材と同様に加水します。
握ってお団子ができるくらいのイメージで加水してあげましょう。

準備ができたら以下のような感じでセットしていきましょう。

産卵材をマットで埋め込んで固めていきますが、最後の方はふんわりマットを乗せてあげます。
また、産卵材は全て埋め込むのではなく、2割くらいは埋めないでおくイメージですね。

産卵セットの準備ができたらペアリングを終えた♀を入れて、静かに見守りましょう。

産卵セットの割出しをしよう

産卵セットを組んで、♀を投入したら3ヶ月ほどはゼリー交換をしながら放置しましょう。
そうすると、自然とケースの壁面に幼虫が見えてきます。

ケース壁面に幼虫の姿が確認できたら、産卵セットを解体して幼虫を割り出しましょう!

割り出しのポイントは、とにかく丁寧にやること!!
幼虫を潰してしまうと大変ショックですので、慎重に丁寧に割り出していきましょう!

コクワガタの幼虫飼育のポイント

無事に幼虫を割り出したら幼虫飼育をしていきましょう!
コクワガタの幼虫飼育は特に難しいことはありませんので安心してください!

次項でいくつかポイントを解説してきます。

コクワガタの幼虫に与えるエサ

コクワガタの幼虫はマットあるいは菌糸ボトルをエサにして大きく成長していきます。
大きなケースで複数の幼虫を飼育することもできますが、できれば単独で飼育してあげましょう。

エサについてはマットでも菌糸ボトル(朽木に生きた菌糸が生えてるエサです)でもOKですが、管理の面を考えるとマットの方が手軽です。
あと、菌糸ボトルは少し独特な匂いがありますので苦手な人もいるかもしれません。

ここでは、僕もよくリピートしている以下のマットをご紹介します。どれを使っても間違いありませんので参考にしてみてください!

ダイナステスマスターズ 究極StagBeetleマット
最高品質の添加マット!
幼虫用の添加マット、第1位は第ナステスマスターズの究極StagBeetleマットです!
このマットは僕もブリードで愛用していますが、とにかく高品質です。

また、幼虫のエサ食いも良く本当に良く育ちます。
粒子は超微粒子とまではいきませんが微粒子系で使いやすい感じに仕上がっています。
ここぞという時の幼虫飼育に使いたい、そんなマットです。

こちらのマットだけでは少し高価ですので、安価なマットと混ぜて使ったりする方法もGoodですよ!

 

KBファーム 栄養フレークEX
安心のKBファーム製の添加マット!
プロ仕様のクワガタ・カブトムシの飼育用品を提供するKBファームの添加マットです。
栄養フレークEXは粒子が大変細かく柔らかい仕上がりになっているのが特徴的です。また、栄養添加についても申し分なくクワガタの幼虫がすくすくと成長します。

ほとんどの全てのクワガタに使えますが、ツヤクワ・マルバネには不適合と公表されていますので注意が必要です。
個人的にはホソアカクワガタにおすすめのマットです。

 

RTN Uマット
ブリーダー御用達RTN製の添加マット!
ブリーダーの間では大変有名なのがRTN製のマット、産卵向けのNマットと幼虫飼育向けのUマットを提供しています。
こちらは幼虫飼育向けに栄養が添加されたタイプのマットになっています。
RTN製のマットは少し繊細で弱いクワガタ種におすすめです。

大きさにはそこまで拘っておらず、とにかく幼虫を落としたくない(死亡させたくない)という場面でおすすめのマットです!

800ccボトル1本で羽化まで持っていく

マットを用意したら、握ってお団子程度に加水して800ccほどの飼育ボトルに固く詰めてあげます。

あとは幼虫を投入して暗くて静かな場所に放置しておきましょう。来年の夏にはコクワガタの成虫が羽化してきます!

エサ交換は不要なのですか?
コクワガタは小型のクワガタですので、800ccのボトルに入れればエサ交換せずに羽化まで飼育できます。

羽化した成虫は眠らせておく

幼虫飼育はとにかく忍耐です。静かに放置してあげた方がコクワガタにとっては嬉しいみたいです。

成虫になった様子がボトルの外側から確認できてもそっとしておいて、自分からボトル上部にで出てくるのを待ちましょう。
夏が近づいて暖かくなれば自然と出てきますよ!

まとめ

今回はコクワガタの魅力、そして飼育方法について解説させていただきました!
是非コクワガタの飼育に挑戦してみてください!クワガタ飼育入門に最適です!

ちょっと長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

クワカブ飼育にもっと投資したい方へ

本記事を最後までお読み頂きありがとうございます。
最後に、クワカブ飼育という趣味がもっと盛り上がる事を願って1つアイデアを紹介させて頂きます。

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実践するかはともかく、この方法を知らないのは損ですので宜しければ読んでみてください!

この趣味が盛り上がるためにも、
より多くの方がクワカブ飼育に熱意と資金を投資できる事を願っています!

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