ルールや副業としての可能性、実際のところどうなの?
2022年、現在の日本では本業だけの収入に頼っていてはリスクがあると言われており、多くの人が「副業」を意識しているのではないでしょうか。
どうせ「副業」をするのであれば、自分の好きや得意を活かした副業をしたいと考えますよね。
fa-check-square-oカブトムシやクワガタ販売で収益?
自分はカブトムシやクワガタが好きで飼育も少ししている、あるいはしてみたいと思っている。
飼育の延長上で、増えた生体を販売することで収益を出すことはできるのかな?
そんな事を考えたり思ったりしているアナタに、今回の記事を捧げます(笑)。
fa-check-square-o収益を出すことは可能!
結論から言うと、カブトムシやクワガタの販売で収益を出すことは可能です。
ですが、誰でも収益を出せるわけではなく色々と難しいポイントがあることも事実です。
今回の記事ではカブトムシやクワガタを売る・販売するということに焦点を当てて販売経路やルール、収益性や戦略などについて解説していきます。
カブトムシやクワガタを販売してみようと考えている人は是非最後まで読んでみてください。
・カブトムシやクワガタを販売する方法と経路
・どうすれば収益に繋がるのか
・まとめ
繁殖して増えた生体をどうするか=放虫厳禁!
繁殖が成功すると生体が爆増する
クワカブの飼育・繁殖をしていくと生体がどんどん増えていきます。クワカブは繁殖が成功すると卵をたくさん産みますので、1つのペアから数十頭の幼虫が取れるということは良くあります。
この調子で増やしていくと、スペース的にもお世話的にも飼いきれなくなってきます。
絶対に放虫はNG
生体が増えて飼いきれなくなった時に絶対にやってはいけないのが、「放虫」つまり外に虫を放ってしまうことです。
これだけは絶対にやめましょう。外国産は言わずもがなですが、国産の種類であっても産地が混ざってしまったり飼育繁殖で本来であればあり得ない大きさいに成長した個体が外に放たれてしまうのはNGです。
クワカブの飼育・繁殖をする上で一番やってはいいけない事です。
友人・知人に譲渡する
増えすぎた生体は友人や知人、親戚の子供などに譲ってあげると喜ばれます。
僕も親戚の子供にヘラクレスをあげたりしますが、猛烈に喜んでくれます(笑)。
譲渡する際には、譲渡する方にも「放虫NG」という事を伝えてあげましょう。
販売する←本記事で解説
本記事の本題です。
増えたクワカブ生体を販売することは何の問題もありませんので、個人的には是非挑戦してみて欲しいと思っています。
対面販売、インターネット販売などを個人同士が自由にやり取りできます。
とは言え、販売する上で暗黙のルールというのは存在します。後で解説していきますね。
クワカブ販売をオススメする理由
僕は繁殖したクワカブを販売する事については賛成派で、是非みなさんにも挑戦していって欲しいと考えています。
その理由を箇条書きでいくつか紹介させて頂きます。
- 販売で得た収益を飼育に再投資できる
- クワカブ界が盛り上がる
- 飼育熱が上がる
- 副業レベルまでは持っていける
⇨エサ代やマット代、電気代などを補填する事ができます。※僕は飼育費用についてはほぼ販売収益で補填しています。
⇨飼育繁殖して販売する人が増えることで、クワカブという趣味自体が確実に盛り上がっていきます。誰かが飼育繁殖をしてくれる事で、その生体を僕たちも購入して飼育する事ができるのです。
⇨販売に携わることで、自分の飼育する生体をいい加減に管理できなくなります。産地や累代などの情報、サイズなどにも自然と拘った飼育をするようになります。また、販売を通して他のブリーダーさんと知り合うことも増えますので自然とこの趣味への熱も上がっていきます。
⇨クワカブ販売だけで暮らしていけるかと言うとちょっと難しいとは思いますが、副業レベルの収益であれば全然達成できます。
本記事を読んで頂けているという事は、クワカブ販売に興味があるという事だと思います。
僕も最初は「販売ってなんとなく怖いな、面倒そうだな」と思っていましたが、今は本当に販売に着手して良かったと感じています。
次項からは具体的な販売経路などについて解説していきますので是非読んでトライしてみてください!
カブトムシやクワガタを販売する方法と経路
ここからはクワカブ販売の経路とルールについて解説していきます。
販売方法1:対面販売
一番わかりやすいのが対面販売ですね。しかしこれはチャンスがあまりなく、具体的には以下のような販売経路になります。
即売イベントに出店する
クワカブの即売イベントというのが開催されていますので、そこに出店して対面販売する方法があります。
僕も以前に出店した事がありますが、楽しいですしおすすめの方法です。
ですが、コロナの影響もあり開催数が減っている事と、出店するには相当な数の生体を用意する必要があるため手軽とは言えない方法ですね。
fa-thumbs-o-upメリット:直接お客さんの顔が見える。生体を一度に販売でき、送料もかからない。
fa-thumbs-o-downデメリット:イベントが少ない。出店するには相当な数の生体を用意しないといけない。
お店に卸す
もう一つの対面販売の方法としては、昆虫ショップに生体を卸すという方法です。生体の買取をしているショップさんを見つけて自分で交渉していく必要があります。
実際のお客さんからのクレーム処理などをする必要がない点は良いのですが、当然中間マージンが取られますので直接お客さんに売るよりも安く買い取りされます。
感覚的ですが、ショップの出値の半額以下で買い取られるイメージです。
fa-thumbs-o-upメリット:実際の販売はお店にお任せできる。
fa-thumbs-o-downデメリット:買い取り価格が安くなってしまう。
対面販売の方法は大体上記のどちらかになります。
個人の敷地が広くアクセスしやすいという場合には自宅ガレージを使ってガレージセールなどを行う方法もあります。
ガレージセールをするにはしっかりした生体数を揃える必要があることに加え、場所、宣伝、などやることが多くハードルが高いです。
僕のおすすめは圧倒的にネットでの販売です。販売方法2:ネット販売
個人で飼育繁殖を楽しんで、その延長線上でクワカブ販売をするならネット販売が一般的です。
僕自身もこのネット販売を利用してほぼ毎月生体の販売を行っています。
ネット販売のメリットとデメリットを最初にご紹介します。
fa-thumbs-o-upメリット:市場相場で売れる。ブリーダーとしての名前が売れる。いつでも販売が可能。
fa-thumbs-o-downデメリット:顧客とのやり取り、クレーム処理、発送処理などを自分でやる必要がある。
またネット販売では買い叩かれるような現象が少なく、市場の需要供給に応じて適正価格で販売できる可能性が高いです。
一方で商品の写真撮影、説明書き、販売後のやり取りや発送処理などを全て自分でやりますので手間は掛かります。
では具体的にどのようなツールを使ってネット販売をしていくか解説していきます。
ネットの販売経路1:SNS
まずはSNSを利用した販売経路です。具体的にはTwitterを利用します。
なぜかはわからないのですが、クワカブブリード界隈ではTwitterを使っている人が圧倒的に多いです。
FacebookやInstagramなどを利用している人は少ない印象で、クワカブブリードというテーマで発信していくならTwitterを選択するの最善です。
このTwitterを利用して生体を販売する事ができます。
やり方は簡単で、「販売情報」をツイートすればOKです。
写真も載せてもいいし、載せなくてもいいです。値段についてもDM(ダイレクトメール)で聞いてくださいという販売ツイートも多くありますので特に決まりはありません。
あなたがツイートした販売情報に対して、他のTwitterユーザーが反応を示して「買いたい」と言ってきてくれたら取引をしていけばOK。
僕も過去に何度かTwitterを通して生体の販売をした事がありますが、その時は他のTwitterユーザーから〇〇クワガタを売って欲しいという依頼のDMがきっかけでした。
このように自分から発信しなくても販売につながる事もありますのでクワカブ飼育をするならTwitterも同時に始めることをオススメします。
ネットの販売経路2:オークションなどのプラットフォーム
インターネットを介して提供される売買用のプラットフォームを利用する方法です。
メルカリやヤフオク、ラクマなどが有名ですね。
生体の売買が可能なプラットフォームを選択するようにしましょう。
クワカブ売買ならヤフオク
手軽にネットでクワカブの売買をするならヤフオクことYahooオークションを利用するのが最適です。
メルカリやラクマでは生き物の取引ができないため、おのずとヤフオクを選択する事になります。
選択肢が限られているため、クワカブ飼育をしているユーザーは自然とヤフオクに集まっていますので出品した生体が売れやすいという特徴があります。
カブトムシやクワガタを販売する上でのルール
続いてはクワカブ販売をする上で守らないといけないルールを紹介します。これから販売を始めてみようという方は是非チェックしてください。
どれも当たり前のことではあるのですが、とても重要なことですので紹介させてください。
- 生体の情報を明記する
- 嘘をつかない
- 発送には十分気を遣う
⇨産地、累代、サイズ、羽化日などの情報はわかることは全て明記するようにしましょう。生体の情報がわからないものを販売することは基本的にやめましょう。
⇨1つ目にも関連しますが、絶対に嘘はつかないようにしましょう。産地がわからなければ「産地不明」と明記します。他の情報についても同様で、嘘をつくのではなく「わからない」と明記して出品するのが鉄則です。
⇨ネット販売の場合は生体の発送を行うことになります。夏や冬には特に梱包に工夫が必要ですし、空輸の場合はカイロの同梱ができないなどの注意点があります。このあたりは経験を積みつつ十分に気を遣っていく必要があります。
生体の発送方法については別途記事を書いていこうと思いますので、少々お待ちください。
どうすれば収益に繋がるのか
クワカブの販売をするのであればしっかりと収益を出したいと考えている方も多いと思います。
これから始めようと思ってる方にとっては「副業」としての可能性や収益化への繋げ方が気になりますよね。
次項からはそのあたりのことを解説していきます!
稼いでる人は月に10万以上の収益がある
クワカブ販売による収益が月に10万円以上ある人は意外と多いと思います。僕も月に10万円以上の収益が出たことがありますが、「あ、これ意外と10万円は普通にいくな」と思った次第です。
しっかりと戦略を立てて取り組めば「副業」レベルの収益は狙えます。
すごい人になると本業にできるくらい稼いでる人もいますが、そのレベルになるのはかなり大変だと思います。
開始の軍資金と運用コスト
これからクワカブ販売で収益を上げていこうと考えている人は、まず軍資金の準備と運用コストについて考えることをおすすめします。
どの程度の原価がかかるのかをざっくりでもいいので把握しておきましょう。
軍資金は10万くらい欲しい
まず最初の軍資金ですが、10万円くらいは用意したいところですね。
どのような種類の生体を飼育していくかにもよりますが、ざっくり10万円くらいは必要です。
内訳としては以下のようなイメージです。
初期費用内訳イメージ
・メタルラック:3万円
・生体:5~6万円
生体になるべくお金をかけたいところですが、飼育ケースとケースを置くメタルラックが意外と費用が掛かります。
生体も最初は5~6万円くらいはないと欲しい生体がたぶん買えません。
※軌道に乗ってくれば売り上げ金を新しい生体の購入資金に回せるようになります。
専用の飼育部屋をこれから整備するという場合にはエアコンが必要になりますので、エアコン設置費用が追加で必要になります。
運用コストは温度管理の電気代とエサ
クワカブ販売で収益を出そうと考える以上、絶対的に必要になるのが「温度管理」です。
国産のクワカブであれば住んでる地域によっては温度管理が不要な場合もありますが、クワカブ販売で収益を出すことを考えると以下の理由から温度管理は必須と言えます。
温度管理が必須の理由
・大きな個体を出すには温度管理が必要←大きい個体は高額で取引されます。
高額種で稼ぐ or サイズや色(ブランド)で稼ぐ
クワカブ販売で収益を上げようと考えた時、方法は大きく2つあります。
- 高額種で稼ぐ
- サイズや色(ブランド)で稼ぐ
飼育で増やすことが難しく、人気のある種類は高額で取引されます。このような種類の飼育繁殖を成功させることで一定の収益を出すことが可能です。
ポイントになるのは飼育する種類の選び方です。
高額で取引される種類は外国産種ばかりですので、輸入量によって価格変動が発生する点を理解しておくと良いと思います。その年にたくさん輸入された種類は値下がりしますし、輸入が少ないあるいは無いという種類は高額になる傾向があります。
また、繁殖が容易な種は値崩れしやすいため注意が必要ですね。
このあたりの経験値を積むにはオークションサイトを常に観察しつつ、ブリーダーのブログやSNSなどを覗いてみて情報収集を常に行う必要があります。
とても大きなサイズや、ものすごく綺麗な色で羽化した成虫は高額で取引されます。有名なのはヘラクレスやオオクワガタ、ニジイロクワガタなどになります。どの種類も大変メジャーで、近所の子供やお母さんが名前を知ってるくらいのメジャー種です。
常に人気があり、流通も多いので、ただ増やしただけでは価格が付かないのが特徴です。
ポイントになるのはサイズと色、そしてブランドです。
「あの人が育てたやつだから欲しい」
これがブランド力ですので、長期で飼育を続けて自分だけの個体や血統を確立していくことが必要になります。
情報取集をしてしっかり戦略を立ててから飼育を開始することをオススメします!
自分のやりたい飼育を考える
収益を出すための戦略も大事ですが、もっと大事なのが「自分がやりたい飼育をする」ということです。
思い入れのない種類を飼育しても全く情熱が持てず、「労働」になってしまいます。
こうなると収益どころか飼育自体が続かなくなってしまう可能性があります。
自分が興味を持った種類や好きな種類を今一度考えて、収益性と照らし合わせつつ戦略を立てていけると良いと思います。
価格相場を調べまくる
飼育種を決める上でも、生体を購入する上でも「価格相場」の調査は必須です。
価格相場を知らないでクワカブ販売を進めることは、無免許で首都高に乗る感じですよ!
価格相場を調べるにはYahooオークションで落札相場を調べれば良いのですが、Yahooオークションの標準機能では検索期間が120日となっており少し弱いです。
そこで、おすすめなのがオークファンというサイトです。
このサイトでは無料登録で使える範囲でも検索期間が半年と長く、使わない手はありません。
有料の会員登録をするとさらに広い範囲での検索も可能です。
まずは無料会員での範囲で相場を色々と調べてみましょう!
やりたい飼育と同時に収益性もチェックしていくことで、自分だけの戦略を立てていくことが重要です。
飼育経験が蓄積されないと軌道には乗らない
クワカブを飼育繁殖して販売につなげていきますので、とにかく「飼育経験の蓄積」が重要です。
飼育に失敗してしまえば生体を増やすこともできませんし、大きいサイズや色の生体を羽化させる事もできません。
クワカブ販売を軌道に乗せるには飼育経験を積んで、失敗の少ない飼育をしていく必要があります。
僕も実際に収益が出るようになるまで2年くらい掛かった記憶があります。
最初は4〜5万円くらい使って手に入れたクワガタが卵を一切産まずに全滅しましたし、その後も高額種に手を出して盛大に失敗したりしています(笑)。
そのような辛酸をある程度舐めた結果、少しずつ失敗が減って収益が出るようになってきました。
楽しんでないと続かない
とにかく楽しみましょう!!楽しく飼育をしていないと絶対に嫌になってしまいます。
収益性だけを追い求めるのではなく、自分が楽しいと思える飼育をする事が凄く重要だと僕は思っています。
楽しく飼育をしている延長にクワカブ販売があるイメージですね。
まとめ
長くなりましたが、本記事ではクワカブ販売について色々と解説させて頂きました。
最後にクワカブ販売にむいてる人と他の副業について少し書いて終わろうと思います。
カブトムシ・クワガタ販売の副業が向いてる人
クワカブ販売を副業にしていく事について、向いてる人はずばり以下。
・クワカブ飼育が好きな人
です。本当にこれだけです。飼育が楽しくない人は絶対に手を出さない方がいいです。
そもそも趣味を副業にするスタイルの場合、「自分が楽しいことである」というのが絶対条件ですよね。
お金目的だけで興味のない事に挑戦するのはやめた方がいいです。続きません。
他の副業のすすめ
お金目的だけでやりたい!という方に最後に1つおすすめの副業を紹介します。
ずばり以下。
・駐車場を貸す(笑)
土地を持っている人限定にはなってしまいますが、これは本当に楽ですし継続的にお金になりますよ!
それがこちら↓↓
この貸したいときだけ貸せる「特P」
というサービスでは自宅の駐車場や駐輪場を登録することで借りたい人とマッチングしてくれます!
駐車場を貸す副業は、まさに何もしないで稼げる副業の1つです。
もし駐車、駐輪に利用できそうな土地を持ってる人は是非登録してみてはいかがでしょうか!
クワカブ販売の100倍簡単だと思います(笑)。
最後は少しおまけの話になってしまいましたが、今回の内容は以上となります!
本記事に限定せず、何か質問や気になる事がある方は問い合わせフォームよりご連絡ください!!
ありがとうございました。