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レギウスオオツヤクワガタ 産卵セット/割出

こんにちわ!Naomiです。
いえ、あけましておめでとうございます!

2019年もいつの間にか終わっておりました(笑)。
昨年の最後の方はブログを全然更新できなかったです。反省点ですね。

また、昨年はたくさん増種をして、飼育数も増えてきました。
昆虫飼育を通じて友人もできたりと充実した1年を過ごすことができました。

地味にこのブログの閲覧数も伸びました(笑)。
訪問してくださった皆様、ありがとうございます。

2020年も元気に飼育を楽しんでいこうと思っておりますので、宜しくお願い致します。
新年最初の今回は実は新たに飼育を開始していたレギウスオオツヤクワガタについて投稿いたします。

レギウスオオツヤクワガタ

レギウスオオツヤって、実はタランドゥスのシノニムなんですね。通りで同じ?ような雰囲気なわけです。

シノニムというのは同一と見なされる分類群(種や属など)に付けられた学名が複数ある場合に、そのそれぞれをいう。

Wikipedia

ということですので、要するに同種であるという事ですね。
学名としてはMesotopus regius ですね。

産地はカメルーン産しか見聞きした事がないです。アフリカのクワガタですね。
タランドゥスとの違いとしては、顎の形ですね。
内歯が消滅して直線的になっているのが特徴です。

あとは赤くなる個体がおり、某オークションなどでも真っ赤なレギウスは非常に人気があり高額で取引されているようです。
2019年にBE-KUWAレコードが更新されており90mm以上の個体が存在する種になりますので、迫力のある個体作出を狙うのも楽しそうな種ですね。

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今回お迎えした個体について

レギウスは野外品の流通が少ないため、野外品の価格は比較的な高価です。
大体ですが野外品ペアで5~8万円くらいでしょうか。

サイズや状態、どこから買うかでも、もちろん差はありますが大体そのくらいの価格帯の印象です。

さて、今回ですが・・・

野外品を入手しました!

Planet of beetle さんというショップが入れていた個体ですね。

産地についてもカメルーン以降の詳細産地情報が付帯された個体になります。

産地:カメルーン・南西地域Manyemen産

今回はこの個体を使ってブリードに挑戦して参ります。

ペアリングと産卵セット

成熟に関しては今回は野外品ですので、不要となります。

寿命、特に♀の寿命が気がかりですので早急に産卵行動に入ってもらわねば!という状況ですね。
ペアリングについては、実はこの個体の前所有者の方のもとで交尾確認までされていたようです。
そのため今回は産卵セットを組むところからのスタートとなりました。
※ペアリングは確認したが、産卵がうまくいかないという事で譲っていただいた個体です。

問題の産卵セットですが、今回は材での産卵セットを組みました。
下記が産卵セットの詳細となります。

産卵セット詳細
産卵材:植菌レイシ材 (フジコンのハイパーレイシ、微創研の植菌レイシ)
エサ:KBのプロゼリー
温度:25度
湿度:40~50%

今回用意したのは、微創研という会社が制作している植菌材になります。植菌レイシ材やカワラ材は複数のメーカーから製品が出ています。
しかし、個人的には品質にとてもバラツキが多く選択が難しいように感じています。

このブログにおいてもカワラ種の産卵には菌糸ボトル産卵を推奨しているのですが、その理由のひとつがこの植菌材の品質の見極めが難しいからです。

微創研さんの材は何となく品質が安定していそうだなあという印象があったため用意して使ってみる事にしました。
また、このタイミングでフジコンのハイパーレイシ材も用意がありましたので使ってみる事にします。

セットをする上で注意したポイント

産卵セットを組む上で注意した事をいくつか紹介していこうと思います。

湿度の対策

植菌材をプラケース内にセットすると、けっこうな水分を排出します。
そのため、コバエシャッターのように外部からの空気流入が少ないケースを使用しているとケース内が蒸れてきます。

これは菌糸ボトル産卵を狙う場合も同様で、水分のコントロールをしてあげる事が大事です。
我が家の環境ではクリアスライダーの大を使っており、ケースの蓋を片方あけて蓋をずらすようにしています。

これによりケース内の湿度が高くなりすぎる事を防ぐ事が可能です。

材の皮について

植菌材の皮を剥くか、剥かないか問題ですね。
どっちでもいいという意見が散見されますが、果たしてどうなのでしょうか。

結論ですが今回は複数回セットを組みましたので、その中で剥いたり剥かなかったりしてみたところ、どっちでも良かったです(笑)。
強いて言えば、セットから離脱させて材内で幼虫の孵化と成長を待つ事を考えると材内部の水分量を保持できそうなのは皮を剥かないパターンかなあと思います。

セット後の様子

まず最初にフジコンのハイパーレイシをセットしましたが、翌日には穿孔を確認しました。
特に問題なく産卵行動に入ってくれたようで一安心しました。
この後も3~4回セットしたのち2~3ヶ月経過してから割り出しを行なっていきたいと思います。

※セットから取り出した後の材の管理についてはけっこう重要で、パサパサに乾燥させないように注意した方が良いです。

今回の最初のセットをパサパサに乾燥させてしまい、卵を全部ダメにしてしまいました。

現在は乾燥に注意して管理しております。

具体的な方法としては、適当な埋め込みマットを加水して材を半分ほど埋め込みます。
その後は定期的に霧吹きで加水しながら管理するようにしています。

いざ割り出し!

さて、慎重に管理していた材を割り出す時がきました。
おおよそ1か月~1か月半ほど待っての割り出しですね。
対象の材は2本です!
それでは割り出しを・・・・

結果

割り出した結果です!

割出結果
1本目:0
2本目:6頭

1本目はダメでした。初回にセットして乾燥させてダメにしてしまった材とは違い、それなりに加湿されていたのですが、何個か卵が乾燥して干からびているのを発見しました。

2本目の方からは幼虫が6頭確保できました!!よかったです、これで何とか累代飼育にこぎつけられそうな気がします。
現在♀はまだ生きており、恐らく最後になるであろうセットに入っております。
こちらは削りカスの様子からして産卵は期待薄いですね。

それでは最後に今回のブリードについて考察を。

考察

今回初めてトライしたレギウスの産卵ですが、いくつか気になる点がありましたので纏めていこうと思います。

産卵材について

材については植菌レイシ材を選択しましたが、やはり品質にブレがありますね。
特に硬さがけっこうブレます。

同じ木材というのは存在しないので当然なのですが、品質を見極めながらレギウスの産卵に適した材を選択できるかどうかが重要だと思いました。
レギウスは少し柔らかめで水分の多い材の方が結果がいいように感じました。

ただ、やはり産卵用の菌糸ボトルの方が品質が安定しており結果も安定するような気がします。
今回は野外採集個体という事もあり、自然の状態に近いであろう産卵材の方が反応がいいのでは?と思ったので材を選択しました。
次回、WF1個体が上手く羽化したときには産卵用の菌糸ボトルでのブリードに切り替えてみようと思います。

材は目利きができるかどうかが重要ですね。。。
虫にとって最適な材を選択できれば爆産が狙えるのかもしれないです。

温度・湿度などについて

温度については25~26度で管理しました。これはこの温度で問題なさそうです。しっかり産卵行動に入ってくれますね。
湿度については、他の記事でもたくさん書いているのですがケースの蓋を少し開ける事でケース内に湿気がこもらないように調整しました。
これで問題なく産卵行動に入ってくれたので、調整は不要かなと思います。

材の管理

植菌材での産卵セットでは、産卵セットを組んだあとの材の管理も非常に大事だと思いました。
やはり菌糸ボトルとは違い材全体が空気にさらされているため、湿度の影響を受けやすいです。
乾燥および過度な多湿に注意して2か月ほど管理する必要がありそうです。

卵の状態ですぐに割り出すのはやはりおススメできないなあというのが所感ですね。
ある程度幼虫が大きくなってから割った方が安全な気がします。
また、幼虫が材を食べてるため材が割りやすくなっているのも良いですね。

いざ累代へ

野外品のレギウスについて、少ないですが幼虫は確保できました!
落とさないように気を付けつつ累代飼育スタートです。
温度は少し高めの25度ほどで管理して、まずは大きさではなく完品で羽化させる事を最優先に管理していこうと思います。
それではまたの機会にご報告いたします!

ありがとうございました!

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本記事を最後までお読み頂きありがとうございます。
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