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モセリオウゴンオニクワガタの飼育方法

悩める飼育者
モセリオウゴンオニクワガタの飼育に挑戦してみたい!ペアリングや産卵セットでの注意点や飼育ポイントを教えて欲しい!

Naomi
私の飼育経験に基づき、こんなお悩みを解決していきます!
本記事の内容
■ モセリオウゴンオニクワガタの基本的な飼育方法
■ モセリオウゴンオニクワガタを産卵させるポイント

モセリオウゴンオニクワガタはババオウゴンオニクワガタに続き人気のあるクワガタです。
一見飼育が難しそうに思えるオウゴンオニクワガタ属ですが、ポイントを知れば難易度は高くありません。

本記事では私の実体験に基づいた飼育ポイントをお伝えさせて頂きます。
最後までお読みいただければ、飼育が初めての方やお子様、飼育初心者の方でも十分に産卵まで狙っていけるだけの知識が身につきます。

飼育に挑戦される方、行き詰まってる方は是非最後まで読んでみてください。
※5分ほどで読めます。

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モセリオウゴンオニクワガタってどんなクワガタ?

モセリオウゴンオニクワガタの基本情報
学名:Allotopus moellenkampi moseri
和名:モセリオウゴンオニクワガタ
産地:マレーシア(ケランタン、キャメロンハイランド)
体長:最大体長 77.6mm (BE-KUWAレコード)
特徴:艶消し様の黄金色をしており、玄人好みの渋い印象。

日本に流通しているモセリオウゴンオニはマレーシアのケランタンあるいはキャメロンハイランド産がほとんどです。野外採集品の流通も多くは無いですが、定期的に流通しています。

モセリオウゴンオニクワガタの基本的な飼育方法

モセリオウゴンオニの飼育は「温度」にさえ気をつけていれば特別難しい事はありません。
他の外国産クワガタ・カブトムシもそうですが、日本で飼育する際に最も重要なのは「温度」をいかに管理するかです。

以下にモセリオウゴンオニの基本的な飼育ポイントを纏めましたので参考にしてみてください。

モセリオウゴンオニクワガタの基本的な飼育ポイント
■ 温度は20度以上、25度以下で管理
■ エサは普通の昆虫ゼリーで問題なし
■ 成虫管理用マットと足場をケースに入れて管理

特に難しいことはありません。国産クワガタ・カブトムシと同様の飼育セットでOKです。
「温度」の管理だけは気を付けるポイントです。上記の範囲から外れてもいきなり死んでしまう事はないと思いますが、極端な温度にならないように注意しましょう。

モセリオウゴンオニクワガタの産卵に挑戦

モセリオウゴンオニを産卵させる手順は他種と同様にシンプルです。

ペアリング(交尾)→産卵セットへ投入

これだけです。ポイントは産卵セットと温度管理になります。こちらもポイントを知って挑戦すれば初心者の方でも十分にモセリオウゴンオニの産卵を狙えます。

ペアリング

まずはペアリングですね。ペアリングについては飼育個体の場合には必須、野外採集個体については必ずしも必要ではないです。

ペアリングについて
■ 飼育個体は絶対にペアリングが必要
■ 野外採集個体はペアリングを終えてる個体が多く、必ずしも飼育下でのペアリングが必要というわけではない

私がモセリオウゴンの産卵に初めて成功した時は、野外採集品の♀を迎えた時でした。最初はペアリング済みを期待して産卵セットに投入しましたが、産卵せず、あえなく♂を追加で迎えてペアリングさせました。

ペアリングについてはハンドペアリング、同居ペアリング、どちらでもOKです。

産卵セットの組み方

ペアリングが終わったら産卵セットに投入していきます。
モセリオウゴンオニ の産卵セットはババオウゴンオニ、タランドゥス、レギウスなどと同じ構成です。

モセリオウゴンオニはカワラ菌糸で育つ種ですので、産卵セットは下記のいずれかになります。

適した産卵セット
■ カワラ菌糸のボトルあるいは産卵ケースを使ったセット
■ 植菌カワラ材あるいは植菌レイシ材を使ったセット

どちらでも産卵セットとしては問題ない構成です。
私の経験では産卵ケースよりも産卵ボトルの方が打率が良かったです。良質な植菌材が手に入るようであれば植菌材の方が産みが良い印象です。

産卵セットに投入したら、温度は少し高めの25度くらいを維持してあげると産卵のスイッチが入りやすい印象があります。産んでいる様子が確認できないという方は温度を少しあげてみてください。

他のカワラ種と同様に、材あるいはボトルなどに♀が潜り込んで(穿孔)でいれば産卵していると思ってOKです。

焦らずに1ヶ月程度は産卵セット入れて放置しましょう。

 

 

参考で私がモセリオウゴンオニ向けに組んだセットを紹介しておきます。

セット詳細
産卵材:微総研 植菌レイシ材
エサ:KBプロゼリー
温度:25度前後

よくある植菌材を使ったセットですね。特別なことはしていないです。

セット済み産卵材の管理

♀の穿孔が確認できた産卵材は乾燥しすぎないように注意して管理していきます。

ケースやボトルを使ったセットを組んだ場合には気にしないで良いのですが、植菌材の場合は乾燥に注意が必要です。
飼育環境が乾燥気味の場合にはどんどん乾燥していってしまいますので、埋め込みマットで埋め込んだり、定期的に霧吹きをするなどの加水をしてあげましょう。

取り出した植菌材の管理
①埋め込みマットを加湿して半分ほど材を埋める
②定期的に霧吹きで加湿する

割り出しで注意すること

産卵させた材やボルトなどはそのまま1~2ヶ月放置して、幼虫が育ってから割り出す事をオススメしています。

これは以下の理由からです。

早く割り出すリスク
■ 卵の管理が難しい
■ 孵化したばかりの幼虫は非常に弱い

つまり、死んでしまう可能性が高いからです。ワクワクして早く産卵セットを開けたい気持ちは物凄くわかるのですが、私の経験としては焦って開けて良かった事はないです。
是非、落ち着いて幼虫が育ってから割り出す事をオススメします。

ある程度大きくなってから割り出そう!

割り出しの方法については下記の記事で纏めていますので、参考になさってください。

本記事のまとめ

最後に本記事の内容を箇条書きでまとめておきます。

本記事のまとめ
■ 管理の基本は「温度」。20度〜25度の範囲でコントロールする。
■ 産卵セットはカワラ種向けの基本セットでOK。ケースやボトル、植菌材を選択する。
■ ♀の穿孔が見られない時は温度を少し上げてみる。
■ 産卵セットを焦って割り出すのはNG。幼虫が大きくなった頃に割り出すとGood

今回は以上となります。
ありがとうございました。

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