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キクノコクワの飼育記録 ペアリングと産卵セット

こんにちわ!Naomiです。
今回のお題はちょっとレア種?の「キクノコクワ」です!

飼育記事もあまり見かけないような気がするマイナー種ですが、綺麗なツヤの小型ドルクスで非常に魅力がある種ですね。
2020年3月の大宮KUWATAにてWF1のペアを入手できましたので、初挑戦しております!

キクノコクワの基本情報

この度入手した本種について簡単に基本情報をご紹介。

キクノコクワ基本情報
学名:Dorcus kikunoae
産地:India Arunachal Pradesh West Kameng
累代:WF1

インドのアルナーチャルで採集できるクワガタですね。私自身ドルクスはほとんどやっておらず、ドンキエルコクワに続いてコクワは2種目の繁殖チャレンジになります。
※以前にネパールコクワの幼虫を友人に譲ってもらい飼育していましたが、どちらも落としてしまいました。。。

この、キクノコクワですが、妙に私のツボを掴んでしまっていまして(笑)。小型種にはあまり興味がなかったのですが、このキクノコクワはいいですね。
なんだか上品な感じがあります。

本種はあまり流通しておらず、飼育記事も多くはないです。ここでは、私の飼育記録をなるべく詳細に記載してみなさまのお役に立てて頂けるように頑張ります。

キクノコクワの飼育

では、どんな飼育をしていったのかをご紹介です。
大前提としてアルナーチャルで採集されるクワガタは基本的には低温での管理となります。
※別に28度にしたら死んじゃうってことではないと思うのですが。

私の環境でおおよそですが22度〜24度くらいで管理しています。
冬場はもう少し下げてて20度程度の時もあります。

恐らくこの温度に関する部分が多くの飼育者さんにとっての関心になっているかと思います。
このキクノコクワについてももれなく低温なのですが、超低温は必要ないですのでミヤマを飼育できる環境をお持ちの方でしたら問題なくブリードに挑戦可能と思います。

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後食とペアリング

今回入手したペアは羽化タイミングはちょっと不明でしたが、そろそろ後食するよということで、まだ未後食の状態でした。

おおよそ2週間ほどずれましたが、雌雄が後食しましたのでペアリングを!と思った矢先・・・

なんと♂が突然死・・・

急いでオークション等で探すも見つからず(落札できず)。
すがる思いでKUWATAで出品していた方に連絡すると。

なんと後食済み♂の余品(しかも同腹!)を譲って頂きました。
本当にありがとうございます。

ということで♂♀が揃いました!!

後食からは大体2週間程度あけて、エサ喰いを見て同居ペアリングをしました。
今回はペアリングと産卵セットを同時にやっちゃいます。

産卵セット

気になる産卵セットですが、下記のような構成で産卵セットを組みました。

産卵セット詳細
ケース:中ケース(クリアスライダー大より少し大きめのもの)
産卵材:微創研の植菌カワラ材を2本
マット:いつの日か買ったオオクワ用の埋め込みマット
詰め方:2割ほど軽く加水したマットを固く敷き、樹皮を剥いだ材を横に設置。上からマットを被せて固く詰めます。材は9割がた隠れる感じに。最後に剥いだ樹皮を足場としてばらまいて完成です。
温度:22度~24度

使った微創研の植菌カワラ材ですが、こちらとても品質がよくお気に入りです。

樹皮を剥いでから、セットに埋め込んでいきます。
埋め込み具合は底面をガチガチにつめてから産卵材を置き、周囲を詰めていきます。大体8割から9割くらいは埋め込む感じでセットしました。

このセットにペアを同居させて、しばらく放置しました。

セットの割り出し

さて、放置してから1ヶ月半ほど経過しましたので割り出してみました。

※本当はもっと放置したかったのですが、産卵材の劣化が見られたため少し早めに割り出すことにしました。

割り出しの結果、産んでました!!
幼虫が10頭ほど、卵もありました!

完全に材産みですね。マットには産まないと思います。
材に穿孔する感じでもないですが、表面産みという感じでもないです。

いい感じに材を齧って、産卵床を作って産むタイプだと思われますね。
材選びを間違えず、低温環境を用意できれば産んでくれる種だと思います。

初齢幼虫の管理

取れた幼虫はNマットで管理しています。
ある程度大きくなってきたらカワラの菌糸に移そうかと思っています。

まだかなり小さいのでNマットでも溶けるのではないかと心配ですが、なんとか大きくなってくれることを祈るのみですね。

それでは、次回以降は幼虫飼育について記事投稿できるように引き続き飼育を進めて参ります。

ありがとうございました!

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