けれど、何を準備すればいいかわからない。
初めての人でもちゃんと育てられるの?飼い易い種類のクワガタは?
- ・準備するものは3つ「エサ」「温度」「ケース」
- ・初心者が始めやすいのはマット飼育
- ・温度管理不要な国産種が飼い易い
クワガタの幼虫飼育はポイントを押さえれば誰でも簡単に始められます。揃えるものも非常に少なく始める事が可能ですので安心してください。
また、飼育した幼虫が羽化して成虫になった時の感動はひとしおです。
これからクワガタの幼虫飼育を始めてみようとお考えの方は是非最後まで読んでみてください。
Contents
準備するものは3つ「エサ」「温度」「ケース」
クワガタの幼虫飼育で準備するのは「エサ」「温度」「ケース」の3つだけ。
この3つをしっかり準備することで誰でも簡単にクワガタの幼虫飼育が可能になります。
ひとつずつポイントを見て行きましょう。
エサ
クワガタの幼虫が食べるエサは「腐った木」です。例外的な種類もいますが、クワガタの幼虫は腐った木「朽木」の中で成長していきます。
これを人工的に用意してあげる事で「エサ」の確保はOKです。
選択肢が具体的に3つありますので、それぞれ紹介します。
そうすると幼虫は中で材を食べながら成長していきます。
材の品質にはけっこうバラつきがありますので、ある程度目利きが必要になります。
初心者おすすめ度
比較的安価で入手可能で、管理する難易度も低いです。
初心者おすすめ度
少し管理が難しいですが、幼虫が大きく育つ傾向があります。
初心者おすすめ度
温度
クワガタの幼虫飼育で必要な要素の2つ目は温度管理です。
①外国産クワガタの幼虫を飼育する場合
外国産のクワガタを飼育する場合にはほとんどの場合で温度を人工的にコントロールしてあげる必要があります。
飼育する種類によって適正な温度帯は上下しますが、1年を通して24度前後をキープするとほとんどの種類を飼育する事が可能です。
夏は30度を超えないように、冬は20度を下回らないように管理できれば幼虫を死なせてしまう事は無いでしょう。
用意するものとしてはエアコンで管理できるのが一番理想的ですが、夏は発泡箱に保冷剤を入れた簡易冷温庫やワインセラーも使えます。
冬場は小動物用のヒーターなどを上手く使って小さな温湿を用意してあげる事で適正な温度管理が可能です。
私の飼育環境ではペルチェ式のワインセラーを愛用しています。
※アイリスオーヤマの製品が使いやすく安いのでおすすめです。
②国産クワガタの幼虫を飼育する場合
また、国産クワガタの幼虫を飼育する場合は基本的に温度管理は不要です。しかし、極端に暑かったり寒かったりする場所で管理すると死んでしまう可能性もあります。
可能であれば室内(玄関や土間)のスペースを利用して管理してあげたいところです。
・外国産クワガタを飼育する場合は温度管理は必須のため、温度管理できる環境を準備する。
・国産クワガタを飼育する場合は温度管理は基本不要、家の中でなるべく温度変化が少ないところに置いてあげる。
ケース
最後にケースです。幼虫を入れて管理するケースは、昆虫飼育専用のボトルが管理しやすくおすすめです。
1本あたり100円〜300円程度で購入する事が可能です。
ポイントとしては幼虫の成長に合わせてボトルサイズを変更してあげることです。
クワガタの幼虫は卵から孵化(ふか)して成虫になる(羽化)するまでにいくつかの過程を踏んで行きます。
孵化 ⇨ 初令幼虫 ⇨2齢幼虫 → 3齢幼虫⇨前蛹 →蛹 ⇨羽化(成虫)
どの段階の幼虫から飼育するかによりますが、国産オオクワガタ♂の場合でのボトルサイズは大体下記のようになります。
2冷幼虫〜3冷幼虫 : 1500cc
生まれたばかりの初令幼虫であれば250cc程度のプリンカップで管理する方法もあります。
初心者の方は、まずは800ccのボトルを選択しておけば問題ないです。
よほど大型化する種類を飼育しない限りは羽化するまで800ccで管理することが可能です。
・幼虫管理には専用のボトルが便利。
・幼虫の成長に合わせてサイズを変更するが、まずは800ccを用意しておけばOK
初心者が始めやすいのはマット飼育
初心者の方がクワガタの幼虫飼育を始めるのであれば、おすすめなのが餌にマットを選択する「マット飼育」になります。
おすすめな理由は3つあります。
・飼育できる種類が多い
・管理がし易い
1つずつ解説していきます。
価格が安い
商品にもよりますが、比較的安価で手に入ります。オススメのマットはいくつかあるのですが、まずは下記のマットを選択しておけば間違いないです。
・DOS 3次発酵マット
ドルクスオーナーズショップさんのマットです。コスパも高く、使い勝手の良いマットです。
2次発酵が主流の中で3次発酵という特徴的なマットですね。
・RTN Uマット
泣く子も黙るRTN製の幼虫飼育専用マットです。王道ですね。
・ダイナステスマスターズ StagBeetleマット
私が一番使っているのがこちらのマット。この値段にこの品質はすごいです。
非常におススメ。
飼育できる種類が多い
一部の外国産クワガタを除き、ほぼ全てのクワガタがマット飼育に適応しており、飼育可能です。
また、菌糸ボトルに比べて羽化不全(成虫になる時に失敗してしまう)のリスクが低い点も魅力です。
管理がし易い
菌糸ボトルは生きた「きのこ菌」を管理する事になりますので、高温で管理してしまうと菌糸が劣化してしまいます。
その点、マット飼育であれば菌糸ボトルのようなシビアな管理は求められませんので初心者の方も安心して飼育を始められると言えます。
温度管理不要な国産種が飼い易い
ここまでお読み頂いた方であれば、予想がついてると思いますが、初心者の方が飼い易い種類は「国産クワガタ種」です。
理由は先にも書いておりますが、温度管理が基本不要だからです。
クワガタ幼虫の飼育でハードルが高いのは設備を必要とする「温度管理」ですので、それが不要というだけで飼育のハードルは非常に低いです。
国産クワガタにも魅力的な種は多くいますので、まずは国産クワガタの幼虫を羽化させてみてコツを掴んでから外国産クワガタの飼育に挑戦していくのがオススメです。
本記事のまとめ
最後に本記事の内容を簡単にまとめます。
まずは、800ccのボトルを準備してみましょう。
初心者が始めやすいのはマット飼育
初心者の方はマット飼育から始めてみるのがおススメ
温度管理不要な国産種が飼い易い
温度管理が不要な国産クワガタ種の飼育から始めてみましょう。
今回の記事は以上となります。
是非、楽しいクワカブ飼育ライフを!